後ろ髪を引かれながら
遠ざかる
行きつ戻りつ
離れていく
空いた隣は
この胸にも穴を開けた
気づけば慣れていた
日常になっていた
おかまいなしに進む列車
逆らうように軌跡を眺める
西日があまりに綺麗で
やがて隠れるあなたを重ねて
わたしはまた道に迷う
あなたと歩いた世界に
わたしはまた迷い込む
面影に包まれて
愛の素晴らしさと残酷さに
打ちのめされる
あなたのいない世界
なのに
あなたがいる世界
朝日を目指して
ふたり歩いてた
あの時みたいに
歩いていこう
時がふたりを分かつまで
まわりまわって
巡るまで