季節の変わり目
昨日あって
今日ないって
言われたって
まだまだ
覚えてるんだもの
新緑が鮮やかな時代を示しても
桜吹雪や
やせ細った幹のいびつな茶色を
忘れたりしない
四季は移ったって
変わらないもの
ひとつひとつ増えるだけ
ひとつひとつしまっていくだけ
見せ方やあり方が違うだけ
変わっちゃいない
置き去りじゃない
刻まれる皺
映し出すスクリーン
味わう舌
色づく音
瞬時に染める匂
変わるけど
変わっちゃいない
いなくても
いるんだよ
いつだって
いつだって