おそらくはそれはもう
叶うことのない夢
憧れがそのままの形で
眠りの間に訪れて
それが幻だと気づくまで
現実の在り処を
しばしボクは見失う
このまま続けた先に
あなたがいないなら
いったいなんのために
明日は見えない
可能性はゼロじゃない
いつしか目的が変わること
この願いが過去に変わること
どこかで願いながら
叶うこと
どこかで祈りながら
【いきなり演ってみよう】グラデーション→永遠/イトウコウスケ。
わくわくを取り戻すなんて
夢のまた夢なのかい
いつから忘れちまったんだい
比べて負けた時からか
誰かに虐げられた時からか
自分を裏切り続けた結果か
しあわせそうに愛し合う誰かと
どこまでもさびしくヒトリのあなた
そんなにあいつとあんたは違うのかい
環境や性格や遺伝子や能力や歴史で
「しあわせ」って決まっちまうのかい
そんなこと許しちまっていいのかい
そんな不条理 受けいれちまっていいのかい
後悔だらけ
もしもあの時こうしていれば…
胸貫かれる戻らない時間
呼吸さえ体を起こすことさえできないような
切迫した感傷の泥沼に足を取られて
無理矢理笑ってもつらい
ずっと泣き通しでも明日は見えない
傷みながらも笑って
泣きたくても時には我慢して
気が向かなくても誰かに会ってみたり
やっぱりひとりで塞いでみたり
繰り返しながら
首傾げながら
違和感感じながら
疲弊しながら
たまに歓喜の瞬間ひと舐めして
少しずつ焦点合ういつかを目指して
開き直りとダメ出しのハイブリットスタイルで
身近な英雄が
遠いヒーローが
太陽より強い光を放つから
この身はいつもただれるけど
きれいごとを言わせておくれ
「あなたを待つ誰かがきっといる」
通り過ぎる街の中で
火傷してるあなたはいつかの誰か
そのただれた肌がさする背中が
いつかの誰かの傷をかばうかもしれない
そういうもんさ
そのためにわざわざ濁流に飛び込んだんだろう?
誰かの痛みを解るために
その傷みを分け合うために
命をかけて
混濁した意識の中で記憶手繰りよせれば
そんな気もしてくるだろう?
そんなふうに思いたくならないか
そうなるしか道はないなんて
決めちまいたくならないか
『世界の廻し方』/イトウコウスケ。
わかったようなこと言ったって
要はさびしいだけ
わかったようなこと言うのは
言い聞かせてるだけ
してほしかったこと
してもらえないから
誰かにしてみようとしてるだけ
愛とか夢とか永遠とかを
むやみに使うのは
日常に味気なさを感じている裏返し
あるはずのなにかが
ないことへの戸惑い
本当はさびしいだけ
さびしさを見たくないだけ
安心したいだけ
安心してほしいだけ
歌ってくれ
子守歌のように
天にも昇れるような歌を
眠るまで
微笑む日まで
『夕焼け色のほっぺた』/イトウコウスケ。