こうすけの呟き

想いは言葉に。

そばに

叶わぬ願いを諦め

次の扉を開けて

 

そんなことを

何度繰り返したら

 

辿り着けるのだろう

 

時や命の儚さを抱きしめて

 

私を今

愛して

 

そばにいるだけでいい

隣で寝息を立てるだけでいい

 

この世の思い出は

あなたとの安らぐ場所があればいい

 

どうかお願い

 

そばにいさせて

いつだって

季節の変わり目

 

昨日あって

今日ないって

言われたって

 

まだまだ

覚えてるんだもの

 

新緑が鮮やかな時代を示しても

桜吹雪や

やせ細った幹のいびつな茶色を

忘れたりしない

 

四季は移ったって

変わらないもの

 

ひとつひとつ増えるだけ

ひとつひとつしまっていくだけ

 

見せ方やあり方が違うだけ

 

変わっちゃいない

置き去りじゃない

 

刻まれる皺

映し出すスクリーン

味わう舌

色づく音

瞬時に染める匂

 

変わるけど

変わっちゃいない

 

いなくても

いるんだよ

 

いつだって

 

いつだって

again,

後ろ髪を引かれながら

遠ざかる

 

行きつ戻りつ

離れていく

 

空いた隣は

この胸にも穴を開けた

 

気づけば慣れていた

日常になっていた

 

おかまいなしに進む列車

逆らうように軌跡を眺める

 

西日があまりに綺麗で

やがて隠れるあなたを重ねて

 

わたしはまた道に迷う

 

あなたと歩いた世界に

わたしはまた迷い込む

 

面影に包まれて  

愛の素晴らしさと残酷さに

打ちのめされる

 

あなたのいない世界

 

なのに

 

あなたがいる世界

 

 

朝日を目指して

ふたり歩いてた

あの時みたいに

 

歩いていこう

 

時がふたりを分かつまで

 

まわりまわって

 

巡るまで

リアルパラレル

最近、よく夢を見る。

 

夢の中で、現実の身近な人たちが

泣き笑いしている。

 

その姿は、日頃は見せないんだけど、

実際はそう思ってんだろうなあって感じで、

なんだかものすごいリアルで。

 

現実と並行して、

まるでパラレルワールドにでも

生きているかのようで。

 

そこで感じて、

そこで生きてる自分が、

やっぱり詩や歌を描いている。

 

癒したい、触れたい部分なんだけど、

恐れや照れや不器用さで届かないところを

そこでは目の当たりにしている。

 

それはまるで、

魂だけになった不幽霊が

上空から生きてる人々を見下ろして、

 

何かしてあげたくても体がないから

何もしてあげられないもどかしさに

とても似ている。

 

目が覚めて、

泣いたりしていて、

夢と呼ぶにはあまりに生々しくて、

 

なんだか2倍生きている。

 

するなら今。

何才だっていくらでも変わっていい。

 

本当に欲しいものを得るために、

恥をかきながら失敗しながら

時には痛い思いをしながらでも、

 

やってみろよ。

 

せっかく生きてるんだろ?

 

と言われてるような気もする。

 

向こう側の自分に、

檄を飛ばされてる感じがする。

 

「俺は悔いを残して死んでしまった。

体があるオマエにはまだ時間がある。

呆けてないでそれをやってこい。

ひとしきりやり尽くしてから死んでこい。」

 

そう言われてる気もする。

 

今までもそうだったが、

これからだって、

 

大いに恋をしろ、

一生懸命になってみろ、

諦めることなんてないぜ、

夢は叶えちゃってもいいんだぜ、

 

もっと近づいていいし、

もっと愛してみればいいし、

素直になればいいし、

素顔でいてもいい。

 

絡みつく恐れを

拭ってしまって、

 

心から安らいでいいし、

このために生きていたんだと感じるような

やり取りに、何度出逢ったっていいんだと。

 

向こう側の自分から、

そう告げられているようだ。

 

もし、

いくつもの自分が存在しているなら、

 

この自分は何を果たすんだろうか。

 

やがて、

やりかけの道を誰かに託すんだろうか。

 

自分だと決め込んでいる自分のまま、

なんだか首を傾げたりうつむいたりしたりして

生きていくんだろうか。

 

打ち明けながら、

手を借りながら、

 

気は進まないけど、

本当は見てみたいその先に行くため、

踏み出してみてもいいんじゃないか。

 

深夜帯のもうひとつの世界が、

露骨なまでに凝縮させた

剥き出しを映しながら、

 

何かを訴えかけてくる。

 

そんな、

不確かだけど、

確かに感じた想いを表して繋いでいく。

 

それは特別なことではないだろう。

 

愛せよ、己を。

世界を、人生を、誰かを。

その存在で。

 

恐れず、

まっすぐ笑って、

 

生まれてきてよかったと喜んでくれ。

 

 

何度でも

会わないけど

逢えないけど

 

息づく存在

 

体はひとつ  

時間にも限りがある

 

ひとつしかないだろう真理を

昔からある答えを

形を変え 練り直す僕ら

 

 

いつか記憶が薄れ

体がなくなっても

 

どこかで 生きていてもいいでしょう?

 

拭えない寂しさに

持ちきれない歓喜に 

 

交わす旅路

昼下がりの憂鬱

家の中に佇んで 茫然

外へ繰り出して 空白

 

今 欲しいものが

もう どこにもないなら

 

一体 どこへ向かえばいい

 

考える余地がないくらい

やがて 新しい色で塗り替えられるまで

 

扉を 

叩いてまわる

 

ねえ 教えて

ささやかな人生の願いは

ひとつでも叶ったの

 

すり替えずに

遠く 眺めるように押し込んだ

あの日からの願い

 

さあ 今日はどこへ行こう

 

いつか 

この夢に終わりを告げる音を

待ち続けながら

 

忘れるように

 

微笑みながら